ナルコレプシーの主な症状は次の2点です。
1.日中の眠気
日中に耐えられない眠気が襲い、眠ってしまいます。[1]
運転中や商談中などの緊張感が必要な場面においても眠気が起きます。
ただし、眠気の強さは人によって異なり、突然倒れるように眠ってしまう人もいれば、眠気の前兆が少しやってきてから眠ってしまう人もいます。
眠っている時間も、10分から15分の人がいれば、数時間眠ってしまう人もいますし、環境によっても異なります。
2.脱力発作(カタプレキシー)
感情が高ぶった時に、膝がガクンとなる症状です。
人により、また状況により、大小はありますが、ひどい時は立ち上がることができなくなり、数分間地面にひれ伏す状態になり、アゴに力が入らないため、言葉を発することもできません。
感情の高ぶりとは、具体的に、「楽しい時」「悲しい時」「嬉しい時」「怒った時」などです。射精時にも起こります。
この症状によって、「自分はナルコレプシーなんじゃないか?」と自覚するきっかけとなります。ただし、脱力発作が起きないナルコレプシーの方も存在します。
※脱力発作が起きないナルコレプシーの方も存在します。
以下は、8割程度に現れる症状[2]です。
3.幻覚、悪夢
日中に眠くなるこのナルコレプシーですが、反対に夜中はぐっすり眠ることができません。
眠りが浅く、現実と夢を混同したような悪夢を見ます。「寝室に誰かがいる」「寝室にある家具が襲ってきた」などの悪夢を見ます。
単純に後味の悪い悪夢も多く、「自分が死んでしまう夢」「刺される夢」なども多いです。
4.金縛り
深い眠りと浅い眠りの切り替えがうまくいかずに、脳だけが起きていて身体が起きていない状態になるために発生します。
眠りの始めに起こることがあります。
以上の4症状は4大症状と呼ばれる。[3]
5.熟睡困難
夜間に頻繁に目が覚めたり、上記の悪夢や金縛りのために熟睡が困難な状態になります。
6.寝ながら行為を続ける(自動症)
無意識に眠りに入ってしまったために、意識をせずに眠る前の行為を続けている状態のことです。
(脚注)
1.2.3. ^ 脳科学辞典/ナルコレプシー
http://bsd.neuroinf.jp/wiki/ナルコレプシー